トランスリミット創業記.author = 高場大樹

株式会社トランスリミットの代表取締役によるスタートアップ創業期

株式会社トランスリミットを創業しました

株式会社トランスリミット創業メンバー、代表取締役社長高場大樹

本日2014年1月14日、株式会社トランスリミット(Translimit, Inc)を創業しました。
皆様、何卒よろしくお願い申し上げます。

というわけで、本日から創業記としてこのブログをはじめます。内容としては、会社を経営していく中で考えたことや学んだこと、迷いや不安、たまに趣味など、胸の内をそこそこ赤裸々に書き綴っていこうと思います。第1回目である今回は創業の経緯や創業にかける想いを書きます。少し長いかもしれませんが、御一読頂けますと幸いです。

追伸、いつになってもバックグラウンドがエンジニアだということを忘れないよう、ブログはエンジニアらしくGitHubPagesgitOctopressを使って書いていきます。

社名の由来

トランスリミットという会社名の由来は、越えるや変わるを意味する接頭語の「trans」と限界や制限を意味する「limit」から成る造語です。これまでの限界を飛び越えて新しい価値を生み出せるような会社を作りたいと思っています。 また命名するにあたり社名自体がアイデンティティになることを意識して「勢い」や「テクノロジー」がイメージできるような名前にしました。

起業の経緯

起業を意識してからは結構長いです。学生時代から話ははじまります。

学生時代

はじめて起業を考えたのは大学2年の頃、当時はライブドアやサイバーエージェントが色んな意味で世間を賑わせていました。ちょうどその頃、自分の父親も大企業を退職して会社をはじめていたため、起業は割と身近にありました。「いつか俺も会社をやろう」そう思っていました。世の中を見ると、学生起業をしていたり、卒業と同時に起業をしたりする若者がいて、スタートアップ界隈の人には「起業したいなら悠長なことを言ってないで、いま直ぐしろ」と言われるかもしれませんが、当時の自分は成功している企業がどう考えて事業をしているかを知りたい、感じたいと思っていたので「まずは、業界の最先端を走る会社に入ろう」と考えていました。今考えると、福岡で大学生活を送っていたためか、周りに起業をしていたり起業意思のある友人がいなかったので、あまり学生起業に対する影響を受けなかったこともひとつあるかもしれません。

サイバーエージェント

2009年4月、「業界の最先端を走る会社に入ろう」と言う思い通りに株式会社サイバーエージェントに就職できました。中から見るサイバーエージェントは、外からのイメージよりもずっと良い会社でした。藤田社長が言う通りサイバーエージェントの社員は「ポジティブでいい奴」ばかりで、みんなの仲が良く、互いの成果を讃え合う、そんな素晴しい企業文化を持つ会社でした。5年間もお世話になったのですが、かなり居心地が良く、このまま10年や20年働いても良いと思える会社でした。

起業準備

でも、心の奥底には「自分で事業をやりたい」という思いが残ったままでした。ちょうど、その時期にスタートアップを支援するシードアクセラレーターの存在を知り、前から考えていたアイデアをビジネスプランレベルまで詰めて、プログラムに応募してみたら、書類選考が通り、面接が通り、プログラムに採択されることがトントン拍子で決まりました。 上司に退職を伝える直前まで「こんな良い会社を辞めてリスクのある起業をするべきなのか」そう何度も悩んでいましたが「このまま会社をやりたいと思い続けてる年取るくらいなら、細かいこと考えずにやってしまおう」という結論に至りました。直属の上司に伝えた後は、すっと体から力が抜けたのをよく覚えています。本格的に起業準備を始めてから2ヶ月の間でした。

サイバーエーエージェント退職

退職を伝えた月であり最終月である12月は二足のわらじ的に半分会社で半分起業準備というのも調整もさせて頂き、とても感謝しています。お世話になった方々に伝えたときには、みんな熱い言葉とともに快く送り出してくれました。辞める際にも改めて「良い会社だ」と感じました。最終日はなかなか時間を取ることができず、お世話になった皆さんに直接ご挨拶できなかったのが心残りです。この場を借りて、ご挨拶させて下さい。サイバーエージェントの皆さん、これまで本当にありがとうございました。サイバーエージェントの素晴しい企業文化を参考にして、こちらも負けないくらい素晴しい会社を作りたいと思います。

両親や友人への報告

「会社を退職して起業する」という意思を両親に伝えた際には、全くと言っていいほど驚かれず、「そうね、いつからはじめるのね?」と聞かれ、拍子抜けしました。身近な友人達に伝えたときには「遂にやるか」という感じで、同じくあまり驚かれませんでした。友人達は会う度に「いつ起業すんの?」だったり「起業して雇ってくれよ」というようなことを言ってくるくらいだったので、いつか起業するんだろうな、とみんな感じていたのかもしれません。

創業にかける想い

自分は事業を通じて「時代に則した新しい学びの形」をつくりたいと考えています。人々が成長し社会に出て世の中に貢献していくためには、学問が必要不可欠だと考えています。

学問の大切さ

学問は遡ると、古代から文武両道として大切にされていました。特に時代が安定した江戸時代からは、藩校、私塾、寺子屋などから武士だけでなく庶民へも広く普及しました。そんな学問の普及による基礎学力の向上が幕末から明治にかけての近代化の原動力になったと言われていたり、戦後の高度経済成長を支えたのもまた義務教育による教育水準の高さだと言われています。このように学問は未来を作っていく中でかなり重要な部分を担います。いまこうして恵まれた環境で生活できているのは、先人達が作った社会があるからです。

なぜ教育事業なのか

自分で事業をやるなら教育事業をやりたいと考えていたのですが、正直なぜ自分がここまで教育に拘るのか、自分でもよくわかりませんでした。年末年始に時間を取って冷静に考えてみると、根本には自分の御先祖様による影響があるのだと気付きました。高場家は代々福岡城を拠点に構える福岡藩(黒田官兵衛を藩祖とする藩)に仕えた藩医(藩の医者)の家系でした。御先祖様は藩医でありながら私塾を開き武士や庶民に儒教等の学問を教える教育者でもあり、その塾生から次の時代(明治から昭和初期)の指導者が数多く生まれたということで、福岡では少し名の通った歴史的人物になっています。その弟子達は自由民権運動や不平等条約改正など、数多くの日本の歴史に関わったそうです。小さい頃よりそんな話を親から何度も何度も聞かされていました。次の時代を担う若者を育成するなんて素敵じゃないですか。

やるからにはでかく

世の中を変えているAppleやGoogleもはじめは2,3人で会社をはじめました。我々もまだ3人の小さいチームですが、必ずやれると考えています。日本のIT業界においては、技術者出身の起業家が台頭する例がまだ少ないと感じているところですが、トランスリミットはシリコンバレーで活躍している企業と同じく技術者から構成される創業メンバーです。テクノロジーで世の中を変えるのならば、創業者が技術者であること自体が競争力になります。テクノロジーで世界を変えていく事例を自分達から作っていきたいと考えています。

メンバー

上記写真の3名で立ち上げます。少しだけ紹介します。

代表取締役 高場(中央)

株式会社サイバーエージェントを経て、株式会社トランスリミットを創業し代表取締役社長に就任。サイバーエージェントでは、サーバサイドエンジニアとして、海外市場向けFacebookソーシャルゲームや日本市場向けスマホソーシャルゲームの開発・運用を経験。また全社システム部門で急拡大する会社のシステム的根幹を担う全社ネットワーク/インフラ/システムの設計・開発・運用の経験がある。

取締役 工藤(右)

株式会社コミュニティファクトリーやサイバーエージェントの子会社である株式会社ジークレストなどを経て、株式会社トランスリミットの取締役に就任。主にフロントサイドエンジニアとして、iOSアプリやブラウザゲームの開発経験が豊富。またフロントサイドだけに留まらず、サーバサイドやデータサイエンティストも押さえるマルチプレイヤー。 代表の高場とは、サイバーエージェントとジークレストの合同プロジェクトで一緒になり、1年半ほど一緒に仕事をしていた。

デザイナー 花城(左)

株式会社サンクチュアリ・パブリッシングや株式会社マガホンを経験。現在はフリーとして、国内外に問わず様々な案件に携わっている。代表の高場とは、教育系ハッカソンのイベントで知り合い、案件に携わることになった。

おわりに

今回は創業報告として、創業時の考え周りの話をさせていただきました。

上の方では、偉そうなことをぐだぐだとお話させて頂いておりますが、正直まだ経営の「け」の字すら分かっておらず、毎日てんやわんやしている状態です。ここまでやってこれたのは、皆様のご指導ご協力あってだと認識しており、それは起業してからも同じだと思っています。これまでお世話になった皆様に厚い御礼を申し上げるのと同時に今後も変わらずのお付き合いをお願いさせてください。

株式会社トランスリミット
代表取締役社長 高場大樹